イラスト 仕上げ オーバーレイ
前にもイラストのメイキング兼お絵描き講座をちょこっとやったのですが、今回はレイヤーの使い方に絞って解説(?)してみようと思います。(需要あればいいんですが)私は大体絵を描く時は、一番最後にオーバーレイレイヤーを追加して仕上げています。オーバーレイレイヤーを使うことで、画面に鮮やかさがプラスできて、光を感じることができるので雰囲気よく仕上がりますよ!私が使っているソフトはCLIP STUDIOです。Photoshopなんかと比べると軽くて、線なども綺麗に描けます。ブラシも豊富なので、塗りの表現の幅が広いです。画面上で色を混ぜ合わせたりぼかしたりも楽にできるので、プロアマ問わず人気なソフトですね。値段も安いし。今日は過去に私が描いたジャスミンのイラストを使って解説します。アラビアンナイトな感じ・・・かどうかはわかりませんが、紫色の夜空を背景にしました。このままでも悪くはないんですが、もう少し彩度を上げつつ、背景に馴染ませたいと思います。ここでまずはラジャー(虎)にレイヤーを追加します。レイヤー効果は『オーバーレイ』で下絵の形からはみ出さないように塗りたいので『下のレイヤーでクリッピング』にします。▼レイヤー効果をオーバーレイに▼下のレイヤーでクリッピング右上から光がきているようなイメージで光は黄色・オレンジ、影は青・紫で色を重ねます。説明しにくいので、一旦レイヤーを「通常」にして、他のレイヤーを非表示の状態にしたのが下記の通りです。明るくしたいところと、暗くしたいところを意識しながら描いていきます。オーバーレイにしてラジャーを表示させるとこうです。オーバーレイレイヤーの有無の差はこんな感じです。色味がプラスされることでちょっと凝った感じというか、深みが増したように感じませんか?ジャスミンも同じようにオーバーレイで色を置いていきます。ジャスミンの上に被せているレイヤーは『通常』ではこんな感じ。(オーバーレイ用のレイヤーだけを表示)他のレイヤーも表示させるとこういう感じです。レイヤーを『オーバーレイ』にして『下のレイヤーでクリッピング』にするとこんな感じです。背景を表示させた完成形はこうなりました。どうでしょう?結構雰囲気かわりましたよね?私はこんな感じでレイヤーの効果を使っていますが、効果は他にもたくさんあるので、自分で色々試してみて、良い感じに見えるものを選んで使えば良いと思います。私も毎回試行錯誤をしながら絵を描いています。ソフトの機能をフルに使いこなせているとは全然言えないので、これからちょっとずつ色々試していきたいなーと思っています。私が普段描いている方法が誰かのお役に立てたら嬉しいです!↓クリップスタジオを使った塗り方について書きました!↓イラストを描くのが好きな方にはこちらの記事もおすすめです! [COMSBI(コムスビ)]LINE活用[Guile]動画広告/リッチメディア広告配信プラットホームBot Market花火大会シミュレーターSHARESHAREWeb制作・アプリ開発に関する、UI/UX情報、イラストテクニック、エンジニア向け情報をお届けしています。 前にもイラストのメイキング兼お絵描き講座をちょこっとやったのですが、今回はレイヤーの使い方に絞って解説(?)してみようと思います。(需要あればいいんですが) 私は大体絵を描く時は、一番最後にオーバーレイレイヤーを追加して仕上げています。 お絵かきがさらに楽しくなるデジタルイラストならではの表現である、加工調整。この講座ではイラストに色味やエフェクトを追加して、見ばえを良くし、魅力をさらにアップさせる為の加工テクニックや仕上げの方法を解説します。  ペイントツールを利用したイラストの見栄えを良くするための加工調整は、デジタルイラストならではの表現です。 この講座ではCLIP STUDIO PAINTを使って、イラストに色味や効果を足して魅力をさらにアップさせる加工のポイントや仕上げの方法を解説します。 はじめに、この記事の内容が理解しやすくなるPalmieの動画講座をチェックしてみましょう。    この講座では、こちらのイラストに様々な加工を施していきます。   まずは、絵の中のストーリーを元に、仕上げ全体のコンセプトを考えましょう。 ポイントは、絵のシーンの時間帯や雰囲気です。時間帯を考えて、どこから光が当たるか、 この絵は男女の別れのシーンですので、落ち着いた切ない印象をだすために、時間帯は夕暮れ時にしようと思います。 夕暮れ時の光源は、夕日と街灯の明かりです。キャラの塗りに合わせて、左側から光が当たっていると考えます。夕日は沈んでいる最中なので、やや低めの位置あると想定しましょう。  これで光源と雰囲気が決まったので、以降はその方向性に沿うように仕上げを進めていきます。  光源を決めたら、背景から調整していきます。 夕暮れ時の空は、 まず紫を下地に塗り、その上に雲を描き込みます。雲は何層にも重なっているので、奥にある雲と手前にある雲を分けて、色を変えながら描き込んでいきます。   また、光源に近い部分の空は、レイヤーの合成モード [オーバーレイ]や[覆い焼き(発光)]を使って、上から黄色に塗って光らせます。  これで、夕暮れのシーンにあった背景ができました。   続いて、背景とキャラクターのコントラストや色味を調整して、馴染ませていきましょう。 背景とキャラクターのコントラストを調整します。 [レイヤー]メニューの [新規色調補正レイヤー] →[レベル補正]を使って、全体のコントラストを上げます。 [レベル補正]ダイアログにあるこのようにして、背景とキャラの明暗が馴染むように調整します。   次に、背景の全体的な色味の調整をします。 レイヤーを新規作成して合成モード[乗算]に変更したら、全体を薄い茶色で塗りつぶして、夕方のほの暗い雰囲気が出るようにします。   さらに、レイヤーを何枚か新規作成して、全体に立体感が出るようにそれぞれ大きめのエアブラシを使って①~④まで部分的に塗ります。       使う色ごとにレイヤーを分けると色がにごりにくいです。   立体的な色の塗り方はこちらの図を参考にしてみてください。   キャラクターも建物と同様にエアブラシで色を塗っていきます。       これで一通りの色味調整ができました。   次はイラストに奥行きを付けていきましょう。 イラストの中の位置関係は、手前からキャラ→街灯→建物→空の順番に並んでいます。このままだと距離感がつかみにくいので、 ・遠くにあるものは、ぼんやり曖昧にする この表現方法をこの方法を使えば、キャラ→街灯→建物→空の距離感を出しやすくなります。   まず奥側にある空と建物をぼかしていきます。 街灯を除く、背景を統合したレイヤーを作り、そのレイヤーに[フィルター]メニュー→ [ぼかし]→[ガウスぼかし]をかけると画面に奥行きが出ます。     また、人物と背景の境界周辺に合成モード[スクリーン]に設定したレイヤーに紫や青色を乗せると、キャラが引き立つようになります。 街灯の下にも合成モード [スクリーン]に設定したレイヤーに薄い黄色を乗せます。   続いて、キャラのほうも加工していきます。 キャラクターの線画と着色のレイヤーを複製し、[右クリック]→[選択レイヤーを結合]を選択して、キャラクターだけを統合したレイヤーを作成しておきます。 このキャラクターの統合レイヤーを選択して、[ガウスぼかし]を使って、20〜30くらいの強さで全体をぼかします。 レイヤーの不透明度を20%くらいに変更して、元の線画、着色レイヤーより上の階層に配置します。こうすることで、   さらに背景とキャラを分けるために輪郭線を加えます。 キャラクターの統合レイヤーのサムネイル部分を[Ctrl]キーを押しながらクリックして、キャラクター全体の選択範囲を作成します。 [選択範囲]メニュー→[選択範囲を拡張]を選んで数ピクセル拡張してから、背景とキャラクターの間に新規レイヤーを作り合成モード[スクリーン]に設定します。 そのレイヤーに、先ほど作成した選択範囲を使ってオレンジ色で塗りつぶします。  選択範囲を解除したら、[ガウスぼかし]をかけます。これで  これで、人物、街灯、背景にそれぞれ距離感が出て、遠近感を表現できます。最後に、イラスト全体を観察してさらに調整していきましょう。    次はイラストに光やキラキラなどの効果をつけることで、雰囲気や空気感がより出てきます。 今回は夕焼けと光の粒子の効果で、別れのシチュエーションを盛り上げていこうと思います。             街灯の明かりをつけます。まだ夕方なので、光がうっすら灯るイメージです。 合成モード[覆い焼き(発行)]や[加算(発光)]に設定したレイヤーを作り、街頭の上から明かりの色をエアブラシで乗せます。 そのままだと光が強すぎて街灯の形が見えづらくなってしまうので、もともとのシルエットがわかるように、[消しゴム]ツールで濃さを調整することがポイントです。   イラスト全体にこのエフェクトをつけるときのポイントは2つあります。     エフェクトがつくことで視線の流れをイラストの中に作れました。今回のイラストでは静かな雰囲気にしたいと思ったので、キラキラの粒子を小さめにして、多くつけすぎないようにしています。  最後に、全体的な色味やコントラストの調整をします。 [レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[レベル補正]でイラスト全体の調整をします。スライダを左右に動かすことで、明るい部分、中間部分、暗い部分の強弱をつけることができます。 失敗したときも、[色調補正レイヤー]なら、すぐにやり直しがきくので納得がいくまで、調整してみましょう。今回はもう少し明るい部分がほしかったので、明るい部分をやや強めにしてみました。  これで仕上げのエフェクト講座は終了です。  エフェクトの付け方や色味の勉強には、他の人のイラストを見たり、実際に風景をみてみたり、映画やミュージック・ビデオを見ることもおすすめです。みなさんも自分の好みの色味や効果をみつけてイラストを仕上げてみましょう。 少しでも今後の制作のお役に立てれば幸いです。     <作者プロフィール>    【自作】LINEスタンプの作り方【絵を描く、写真加工、アニメ…誰でも描ける!ミニキャラ・チビキャラのコツ【メイキング】デジタルで髪の塗り方講座【アイビスペイント】目の特徴でキャラクターの個性を描き分ける!【デジ絵】分け目・つむじの位置で悩まない!髪の基本的な描き方【イラストテクニック】ちょっと差がつく「グリザイユ画法」を学…絵描きの強い味方! おすすめポーズ集とポーズ系サイト【逆光加工】イラストの雰囲気をガラッと変えたい、上手に見せた…【身体の描き方】画力と表現力が劇的に上がる「神技作画」知らなきゃ損する!レイヤーの合成モードって何?【イケメン】理想のイケメンが描ける!顔・体格のポイント【キャ…イラストが大変身!色収差(色ずれ)を使った余韻のある画面作り【水の表現】デジタルイラストの背景の描き方劇的に立体感がアップする!服の自然なシワの描き方イラストが物足りないときの飛び道具!テクスチャで質感を付けた…簡単にイラストをランクアップ!ぼかしを使った仕上げ技[グロー…手は”アレ”に置き換えて考えるべし!イラスト・マ…【背景講座】キャラクターを魅力的に見せる背景の演出-雨上がり…紙に描いたアナログ線画を抽出してデジタルの色塗りに使う方法感情の数だけ表情がある!作例と図解で豊かな表情をマスターしよ…光源の位置を意識した陰影のつけ方講座動きのあるポーズをマスターする!キャラクター講座【図解】すぐにわかる男女の特徴の付け方【描き分け】パーツ分けで描ける! 足の描き方講座【イラスト講座】グラデが綺麗なサラサラ・ツヤツヤな髪の塗り方【イラストやマンガの基礎を作る】クロッキーで人物を描く練習【魅力的な】オリジナルキャラクターの作り方【オリキャラ】【自作】LINEスタンプの作り方【絵を描く、写真加工、アニメ…【イケメン】理想のイケメンが描ける!顔・体格のポイント【キャ…同人誌印刷で知っておきたい基礎知識【カラー・モノクロ】【アナログ水彩+デジタルお絵かきソフト】連携イラストの描き方自由な発想と資料を融合させる!ドラゴンの描き方【完全版】同人イベントにサークル参加する!準備から片付けまで…誰でも描ける!ミニキャラ・チビキャラのコツ服の素材や構造を意識!服のしわの描き方【デジタルで風景を描く】時短できる「雲」ブラシの作り方劇的に立体感がアップする!服の自然なシワの描き方キャラクターを表情豊かにする!立体的な目の描き方講座デジタル線画を克服!のびやかで魅力的な線を描くコツ【iPad】SNSにメイキング動画を投稿する!タイムラプス【…【パース入門講座】遠近感のある絵が描きたい!【透視図法】絵の印象を操る!イラストのための配色講座Webtoonで漫画家デビューを目指そう!【逆光加工】イラストの雰囲気をガラッと変えたい、上手に見せた…【ゲームのお仕事!】カプコン『囚われのパルマ』実田千聖インタ…必要な道具、制作の流れなど、デジタルで漫画を描くのがはじめての人向けの基本的な情報をお届けします。»記事一覧漫画制作のクオリティやスピードをさらに上げる、上達のためのさまざまなテクニックをご紹介します。»記事一覧現場で活躍されているテクニックや漫画家さんの素顔に迫る記事など、プロの仕事に関する情報をお届けします。»記事一覧ジャンルにとらわれない、作品制作に役立つさまざまな情報などをご紹介します。»記事一覧