きみ となみ に乗れたら ネタバレ
素直におもしろかったです! ジャンルとしては少女漫画に近いんじゃないかな。 ※コミカライズはベツコミに掲載されてました. こんな顔してます。普通の人とは「違った映画の見方」をすることで、「ここだけの」映画批評を記事にしています。☆映画批評の特徴☆・基本的に全否定はしません。どんな映画にも必ず良い点はあり、積極的にフィーチャします。それが正しい「映画の見方」だと思うからです。・記事タイトルに自分の着眼点を書いています。・映画の分析のために、独自に画像を作成しています。ここが他の映画評論サイトとは違うポイントです。出典さえ明記してくれれば転載OKです。連絡先Machinakaさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか? まずは予告編をどうぞ!恋人との死別。その恋人と再会できたはいいけれど、相手は幽霊みたいな存在で……。予告編から切ない雰囲気が波のように押し寄せてきていますよね。でも、予告編の切なさはまだまだ序の口!ラストの切なさはもうというわけで今回は映画「きみと、波にのれたら」の感想をお届けします!Contentsサーフィン大好きな大学1年生・向水ひな子。火事騒動をきっかけに、ひな子は消防士の港一緒にサーフィンをしたり、クリスマスを過ごしたり……幸せな時間はあっという間に過ぎていく。「ねえ、港。ずっと一緒にいたい」「10年、20年、ひな子がおばあさんになっても、ずっと守るよ」「ずっとそばにいるって言ったのに!!」ショックから何も手につかず、大好きな海からも遠ざかってしまうひな子。「♪君が眺めてる水面は――」記憶の中の港を思い浮かべながら、思い出の歌を口ずさんだその時、奇跡は起こった。「……港?」「港! どうして?」「ずっとひな子のこと助けるって、約束したろ?」「歌えば、水の中に出てきてくれるの?」「俺もよくわかんないけど、必要な時はいつでも呼んで」また、港と一緒にいられる。前と同じように。明るさを取り戻すひな子だったが、少しずつ「港は生き返ったわけじゃない」という現実が重くのしかかってくる。取り戻したと思った幸せは、泡のように儚くて……。火事で燃えているビルの屋上に取り残されてしまったひな子。状況は最悪で、消防士の救助は期待できそうにない。おまけに、隣にはケガをした港の妹(洋子)もいる。助かる方法はただひとつ、港を呼ぶこと。けれど、『二度と港に会えない』それだけは絶対にイヤだと葛藤するひな子だったが、洋子を助けるため、覚悟を決めて歌い出す。「♪君が眺めてる水面は――」歌声に呼応して現れた港は、優しい笑みを浮かべていた。「呼んでくれてありがとう、ひな子。さあ、行こう」大量の水の塊がビルを鎮火しながら上へ上へと昇っていく。「この水はてっぺんまで火を消したら、波のように下へ落ちていく。ひな子、波にのるんだ」ひな子は洋子をボードに乗せて、サーフィンの要領で屋上から下っていく。波にのって。無事に地上にたどり着いたひな子が見たのは、いつも通りの笑顔で消えていく港の幻影だった。ひな子(ありがとう、港……)◆時は巡り、クリスマス。思い出の歌を口ずさんでも、今では何も起こらない。ひな子が港と一緒に訪れたイルミネーションを見上げていると、恋人たちのためのメッセージが会場に放送された。「港さんから、ひな子さんへのメッセージです。投稿は1年前ですね」ひな子はそのアナウンスにハッと息を呑んだ。続けてメッセージ内容が放送される。大好きだった港の笑顔が頭に浮かぶ。ひな子は涙をこらえることができなかった。◆季節は再び夏。ひな子は今日もサーフボードを持って、海辺に立っている。ジャンルとしては少女漫画に近いんじゃないかな。どちらかといえば女子ウケする作品だと思います。主題歌や声優キャスト的に「GENERATIONSファン向けの映画かな?」と思っていたのですが、そんなこと関係なしに楽しめました。上記に当てはまる人にはもちろん、「普段あんまりアニメは見ないんだけど……」という女子にもおすすめです!この動画を見てください!たった1分で、港とひな子が幸せいっぱいなカップルであることがでも、このあと港は帰らぬ人になってしまうわけで……。かと思ったら思わぬ形での再会でテンションは急上昇!でも、それは永遠に続いていく幸せじゃないと再びダウン……。こんなふうに「きみと、波にのれたら」はジェットコースターのようにぐわんぐわんと感情を揺さぶってきます。ひと言でまとめると特にグッとくるのは、港が一貫して《ひな子の幸せ》だけを願っているところです。生きている間は「ずっとずっと一緒にいよう」と言っていた港でしたが、幽霊になってからはこんなことを口にしています。『ひな子、新しい波(恋)はどんどんやってくる。ずっと水中に潜っていたら波にのることはできないよ』これ、本当なら港だってひな子とずっと一緒にいたいはずなのに……。ひな子の前では一切の弱さを見せなかった港の愛には心打たれました。また、そんな港の気持ちを受け取って、ひな子が少しずつ成長していく姿もいじらしくて素敵でした。死んだ恋人がこの世ならざる存在として帰ってきて、生きている恋人を守る。この筋書きで私が思い出すのは映画「ゴースト ニューヨークの幻」(1990)です。「恋人を助けたあと、幽霊は消える」という結末も同じですね。このように「きみと、波にのれたら」は古くからの王道路線にのっとったストーリーであるといえます。悪くいえば「意外性がない」良くいえば「安定している」見方は人それぞれだと思いますが、私は「あ、これ絶対おもしろいやつだ」と安心できるので王道ストーリーは好きです。正直に言えば「最後は港が消えて切なくなるんだろうなー」と予想できていましたが、それでも号泣しましたから!奇をてらった映画も刺激的でいいですけど、こうして安心して涙を流せる映画の良さっていうのもあると思います。「これ実写でもいけるのでは?」ってくらい美男美女ばかり!いわゆる声優さんは主要キャストにはいません。「Brand New Story」劇中で港とひな子が歌っている曲ですね。湯浅政明監督が手掛けたアニメは、このPVの冒頭でおさらいできます! 今回は映画「きみと、波にのれたら」のネタバレ感想をお届けしました!では、最後にまとめです。切なくて、泣けて、でも元気をもらえるような素敵な映画です。迷ったら見ることをおススメします! U-NEXTなら初回登録から31日間無料!もらえるポイントを使えば、最新作>>見放題動画は充実の180,000本!<<今すぐ無料体験を楽しめる動画配信サービスをまとめました! <きみと、波の乗れたら・完> 感想. 大学に進学し、一人暮らしを始めたひな子。幼い頃からサーフィンをやっていて、海が大好きだったひな子は、実家を離れて、幼いころに住んでいた海が見える地域のアパートを選び、大学でも海洋学を学ぶことになっていました。片づけも全く済んでおらず、部屋中が段ボールだらけの中、一人でオムライスを作り食べるひな子。そして食べ終わるとすぐにサーフボードを持って海へ向かいました。そして海につくとすぐに水着になり、波乗りを始めました。幼い頃からやっていただけあり、かなりの腕前 … 今回公開する映画はこちら!    しかも主演がエクザイルなんちゃらのボーカルかダンサーが声あててるっていうじゃないですか。 あの湯浅政明監督の作品で、エクザイルなんちゃらを主演に抜擢するって、おまけに主題歌もそのエクザイルなんちゃらって、マジで信じられないですよ。 「デビルマンクライベイビー」を見た私にとっては、徹底して娯楽大作に向かおうとする湯浅監督の考えがまるで理解できません。いや、心機一転するのはいいことなんですけど。 個人的には娯楽大作に向かって欲しいのは湯浅監督じゃなく原恵一監督だったりします。攻めた作品もいいけど、何も考えずにただ感じるだけの映画もいいですよね。   夏休み前ではありますが、日本のトップアニメ監督が手がける作品であれば、見るしかないでしょう! おまけに脚本はあの「聲の形」の吉田玲子脚本だって? うん、これはアニメを扱う映画ブロガーとしては絶対に逃せないですよ。 もうこの座組だけで100万点出してる人もいそうですが、ちゃんと映画を見てから感想言いたいと思います!           「きみと波に乗れたら」鑑賞      すごいものを見せられました。なんて幸せなんだろう。。 監督の湯浅政明、脚本の吉田玲子。今もっとも旬で実力のある作り手たちの夢のタッグ。この二人が重なって、悪い作品になるわけがない。本当に素晴らしい作品だったと思います。いや、「思う」じゃなくてそうに違いない。 オリジナルの作品で、こんなにも面白い作品が作れるのか? いや、オリジナルだからこそ面白いんでしょう。これも吉田玲子さんの実力と評判あってこそだと思います。 吉田玲子さんの練りに練りに練られた物語、世界観を湯浅監督のその独特なアニメーション表現により、唯一無二の大傑作が生まれてしまったのです。 今作は非常に作家性の強い、一見するとアーティスティックにも見える映画なのですが、エクザイルトライブの片寄涼太さんと川栄李奈という旬でポップなキャストを迎え、 作家性だけが強くても、売れなければ意味がない。作家性と商業性のバランス感覚が見事にマッチした今作は、まさに  ストーリー自体は最初はJKスイーツムービー的なラブコメなんですよ。ひょんなことから出会ったひな子と港。好きになる動機さえも省略して、あっという間に付き合って、恋人になって、イチャコラせっせと愛を育むあのシーン。。  とツッコミたくなるような、「好きの成熟」をあえて省略し、恋愛という階段を二段飛ばしで進んでいくような非常にテンポの良いストーリーテリングで見せていくんです。 この脚本のテンポの良さと湯浅監督の躍動感あふれるカメラワークによって、もう有頂天になる二人。。 もうリア充満開じゃないかよ、何だよこれ。。  と思いきや、まさかの展開。。いや、読めてはいたけど、見たくない瞬間を見てしまった。。 ネタバレありって書いてる記事ですけど、これだけは直接書きたくないですね。 まぁ、展開的にはこの映画ですよね。これでネタバレになってるかな? だとしたらすいません。スイスイ恋愛が進んでいき、突然のあれ。しかも水に浸かるという意味で、この映画がすごい似てるんです。。   絶望に打ちひしがれる観客。もちろん私も、びっくりするくらい泣いてしまいました。。。   あぁぁぁ  ああああああ  ・・・・・・  ・・・・・・      まさかここから   これも湯浅監督の目まぐるしく動く動くアニメーションによって、中盤までの悲しいテンションを吹き飛ばす勢いの凄まじさ!!  何という恐ろしい映画なんでしょう。。 最後の最後に、まさかこんな展開が待っているとは。 甘ったるい主題歌で、海でイチャコラする映画でしょ?って思ってる人は、覚悟したほうがいいですよ!!! この映画の中身は、予告とは全然違うぞ!!!   良い意味で裏切られ、恋愛映画から一転して大スペクタルなアクション映画になった今作。 そして最後の最後には、、もう、、、 ちゃんと伏線、回収しましたね!!!!!! はい、あとはちゃんと映画見に行ってくださいねぇ〜〜〜!        この映画、とにかく新しいことに挑戦しすぎている、本当にすごいんです。 もうね、見た人ならわかると思うんですけども、  同じエクザイルであり    もう飽きたよww って言いたくなるくらい、何度もなんども繰り返して曲を流すんです。爽やかではあるけど、結構甘ったるい おまけに、この歌を主人公たちが口ずさんだりして、BGMでも主人公の声でも、何度も曲を繰り返すんですよ!!! 何だこの反復。。 と驚いている時に、また衝撃的な演出が待っているんですよ。  何と!!!何とですよ?   え?普通!? いやいや、ただ歌うだけじゃないんですよ!!  私のつたない文章力じゃ伝わらないので、この動画を見てくださいよ! まるで菅田将暉と中条あやみがドライブしながら歌ってるあの感じ、、あんな感じで歌を歌ってるんですよwww   これはまだCMだからいいですよ!? このアカペラ的な演出を、映画でやるんですよ!? え?なにこれwww こんな演出見たことないよ!!! しかも、この演出が出るタイミングが、ひな子と港がラブラブになるシーンで流れるんですよね!! これによって、もう港とひな子がラブラブ・バカップルだって否が応でも分かってしまう。。 何度もなんども繰り返される曲の中で、このアカペラ的演出が光るんですよね! 一つの曲を反復して流すという演出は、時として観客を飽きさせることになります。 でも今作は、 そして、       さて、ここまでは映画の感想・解説です。 そしてここからは、独自の考察コーナーに参りたいと思います。 今作、普通になにも考えずに見ても面白いんですよ! ちゃんとオチもあって、伏線回収もして、、 素晴らしいんですけども、、  隠された意味を理解することで、映画はもっと面白くなるんです!!!  ということで、今回の考察で取り上げたいのは、、、     今作で何度も何度も、  なんとまぁ、どんだけ卵料理出すんだよ。。 「卵料理」といえば、最近公開された「長いお別れ」でも出てきましたねよね、何度も。   これ、不思議に思ったんですよね。なんでこんなに卵料理出すんだって。    この卵料理の謎を解くために、一番わかりやすい説明をするならば、タイトルを改めて思い出していただくことが最短かと思います。 はい、みなさん! タイトルはなんでしたかね? 「きみと、波にのれたら」 はい、もう一度言ってみましょう。 「きみと、波にのれたら」 ・・・ 「きみと」 ・・・ 「君と」? ・・・  ・・・  はい、もうお分かりですかね? タイトルの「きみと、波にのれたら」 の「きみ」を「黄身」に変換すると、なんと不思議!! 卵の「黄身」が現れるんですよね!!! 改めてタイトルは    ・・・ ・・・ ・・・え? ダジャレだって?  ・・・え? ここまで読んだのにダジャレで落ちるとかふざけんなって?    いやいやいや!! 皆さんもう少し辛抱してください!!  ちゃんと解説しますから!!!!    タイトルの「きみ」これは一般的に考えたら、「君」と変換することができますね。これは後の「波にのれたら」という言葉を考慮して、「港」が「ひな子」に対して、「君」と言ってるように捉えることができますね。 これも一つの意味だとは思います。 でも、よくよく思い返してみれば、ひな子って「黄身」とすごく関係が深いんですよね。 ひな子の外見は、「黄色」もしくは「オレンジ」など、「黄身」に関する色に包まれてるんですよね。もっと言えば、  具体的には、以下の通り。    私、映画を観るときは物語よりも「色」に注目して映画を見てしまうもので。どうにも今作のひな子の色は、目につくものがあったんです。よかったら、色で考察している映画記事ご覧になってくださいねー。  以上、改めて「なぜ卵料理が多用されるのか?」について考えたいと思います。 冒頭でひな子がオムライスを盛り付けて失敗している様子は、ひな子のキャラクター説明を代弁していますよね。 ガサツで、結構適当な性格なのかなぁと思ってしまいます。少なくとも、繊細で敏感な人じゃないって分かりますよね。 この描写が、後に花火で家が燃焼していることにも中々気づかず、慌てることなくボサボサして、脱出に逃げ遅れてしまうことへの伏線にもなってるんですよね。これをセリフで伝えず、卵料理だけで説明するのが素晴らしいんです。 そして卵が上手くご飯に「乗せられない」というのは、「乗れない」と転じることもでき、これがタイトルの「のれたら」の反意的な意味合いで解釈することができます。 つまり、まだひな子は「乗れない」つまり「のれない」ということが説明できているのです。 波に乗れるひな子ではありますが、オムライスは乗せられない。 そして、港によって命を救われ、そこから港とひな子のデートシーンが始まります。ここで港が持ってくるのは「卵のサンドイッチ」そして、二人で作る「オムライス」   ひな子は「黄身」という説明をしましたが、卵は「黄身」と「白身」でできている。「黄身」だけじゃ卵料理は作れないんです。  恋は繊細で、半熟卵のように脆い。そんな意味も含まれていると思いました。 まとめると、    とにかくですね、ひな子=黄身と港=白身が一緒にいるのは卵の構造的宿命であり、永遠に変わらない。これが  ちなみに、これはこじつけかもしれませんが、夕日を浴びた海が黄色くなる様子は、まるで半熟のオムライスのようにトロトロしているように感じました。 そんなオムライス風の海の乗る港。 これはもう「黄身と波」に乗っている港を表しているんだと思います。   幼い頃に港が履いている海パンの亀のマーク。。もう露骨にヒントを与えているんですけども。 港=亀だと定義してるわけですよ、今作では完全に。 そして、ひな子が幼い頃、港を助けましたよね。 これでもうお分かりかと思いますが、 これはつまりですね、 つまり、港が昔、ひな子に助けられたことは、浦島太郎でいうところの   港の苗字である「雛罌粟」とは花の種類で、コクリコとかシャーレイポピートも呼ばれるらしいです。花言葉は「恋の予感」「いたわり」「思いやり」「妄想」・・・なんて今作のイメージにぴったりなんでしょう。ブログ更新しました。卵と浦島太郎から映画を読み解きます。