北海道 アイヌ 地名
そこで今回は、北海道へ遊びに行った時、地名の由来を思い出すと、旅の印象がより強く残るかも知れません。※ここで紹介しているのは諸説の一つであり、今も解明されていない地名が数多くあります。目次アイヌ語:チパシリ(cipa-sir:幣場のある島)網走のシンボル・帽子岩(写真奥)。網走のシンボルとして親しまれている帽子岩が、古くからアイヌ語:イシカラペッ(is-kar-pet:美しく創られた川)神様が大地に描いた石狩川。広大な平野を美しく湾曲しながら流れるアイヌ語:エトゥオロプ(etu-or-o-p:鼻水のあるところ)伝承によれば、アイヌ語:オペレペレケプ(o-pere-perke-p:少女の陰部)アイヌ語:なしいつかは実際の湯に入りたい(イメージ)。入浴剤「登別カルルス」で有名?な、いかにもアイヌ語っぽい地名ですが、実は外国語で、チェコのカルルスバード温泉と泉質が似ていたことから名づけられたそうです。アイヌ語:キナシリ(kina-sir:草の島)草なんてどこでも生えているじゃないか……と思うのは内地の感覚に過ぎず、常に寒風が吹きすさぶ北方の島々では、アイヌ語:なしアイヌ語:コンポヌプリ(kompo-nupuri:昆布の山)山頂に昆布を打ち上げた大津波(イメージ)。太古の昔、アイヌ語:サッポロペッ(sat-poro-pet:乾いた大きな川)大きな川ならさぞや水量も多かろう……と思ったら、乾期になると広い河原が現れ、それを「乾いた」と表現したようです。今年も豊漁(イメージ)。また、別名を「サッチェプポロ(乾いた魚が多い)」とも呼ばれ、アイヌ語:サンケペッ(sanke-pet:浜へ出る川)川の水が浜=海へ流れ出すのは当然だと思いますが、この上流からヒグマの親子。余談ながら、大正時代にこの地で開拓民10名が殺傷された「三毛別羆事件」が発生、北海道に棲むヒグマの恐ろしさを現代に伝えています。アイヌ語:シコタン(si-kotan:大きい村)北方領土の中では小さな島ですが、人口密度は高かったようで、そこに住むアイヌたちはさぞや勢力を誇ったことでしょう(近世以前の社会においては、人数は勢力に概ね比例する傾向があります)。アイヌ語:なし北海道の開拓に功績を遺した伊達邦成。陸奥国亘理藩主・アイヌ語:なし大きな川が流れているため、アイヌ達はシコツ(si-kot:大きな川)と呼んでいましたが、死骨に通じて縁起が悪い、と和人が改名。アイヌ語:チキサプ(ci-kisa-p:我らのこするもの⇒燧)神様も、火起こしはアナログ作業(イメージ)。伝承によると、むかしアイヌ語:トカプウシイ(tokap-us-i:乳房のある所)アイヌ語:ハクチャシ(hak-casi:浅い・砦=小さな館)室町時代、この地にアイヌ語:マスント(mas-un-to:カモメがいる沼)「霧の摩周湖」で有名な場所ですが、海鳥であるカモメが飛来するにはちょっと山奥です。masが現れる(と言われる)摩周湖。また、この辺りのアイヌ語ではカモメをmasではなくカピウ(kapiw)と呼んでおり、アイヌ語:マトマイ(mat-oma-i:婦人のいる所)いかにも和語っぽい地名ですが、ちゃんとアイヌ語に由来しており、この地を流れるマトマイ川に由来するそうです。アイヌ語:イペオッイ(ipe-ot-i)⇒イペオチ(ipe-oci:魚が豊富な所)湧別川の湧別川に、チョウザメがいた?(イメージ)。また、チョウザメを意味するユぺ(yupe)に由来するという説もありますが、湧別川にチョウザメが棲息していた記録はないそうです。アイヌ語:イオッイ(i-ot-i)⇒イオチ(i-oci:それの多い所)余市では、「それ」に注意(イメージ)。「それ」とはアイヌの伝承によると蛇を指し、古来アイヌ語:リシリ(ri-sir:高い島)利尻のシンボルとして有名なアイヌ語:ヤムワッカナイ(yam-wakka-nay・冷たい飲み水の川)「お、ここの水は冷たくて旨いな」宗谷岬で有名なこの一帯は、昔から水質があまりよくなかったようで、……という訳で、今回ごく一部を紹介させて頂きましたが、アイヌ語が少しずつ解って来ると、「別(ペッ)」「内(ナイ)」がついている地名は川に由来し、「シリ」がついている地名は島が語源なのだ……など、推察できるようになります。※参考文献:角田晶生(つのだ あきお)この記事へのコメントはありません。この記事へのトラックバックはありません。神奈川県の西部に位置する小田原は、戦国時代には南関東一円を支配する北条家の拠点であった。その中心が小…ネット上でのリアルな人気大名を投票で調べてみる企画です。投票期間は無制限…魔力を帯びた剣「エクスカリバー」を手に、祖国ブリテンを守った英雄の物語。しかし、アーサー王伝説は…Copyright © 今回は 北海道の地名のほとんどは、もともと住んでいた この漢字で、こんな読み方するなんて!!とビックリする方も多いと思います。 それでは難読地名クイズをどうぞ! 目次   ① しむかっぷ② しんかむ③ とかん        ① でしくつ② てしかが③ でしっぷ        ① おしゃまんべ② おさつべ③ おっしゃるべ     長万部の名前の由来は、アイヌ語の「オ・サマム・ペッ」からで、「川尻が横になっている川」という意味になります。   ① くっちゃす② くちやす③ くっちゃん     倶知安の名前の由来は、アイヌ語の「クチャ・アン・ナイ」からで、「狩り小屋のある沢」という意味になります。   ① にんりょ② おしょろ③ おたのしけ     忍路の名前の由来は、アイヌ語の「オショロ・コッ」からで、「尻のようなくぼみ」という意味になります。   ① ぱしくる② ぱっしゅる③ ばっしゅく     馬主来の名前の由来は、アイヌ語の「パシクル」からで、「カラス」という意味になります。   ① まさりかっぷ② しょうりかん③ せりかん     正利冠の名前の由来は、アイヌ語の「マサラカップ」からで、「海岸または、草原の木の皮を置いてある所」という意味になります。   ① りやんべ② りやまいのう③ りやむない     梨野舞納の名前の由来は、アイヌ語の「リヤム・ナイ」からで、「年を越す川」という意味になります。   ① あしょり② あしょろ③ あしょき     足寄の名前の由来は、アイヌ語の「エショロ・ペッ」からで、「沿って下る川」という意味になります。   ① ねいっぷ② ねいこふ③ おといねっぷ     音威子府の名前の由来は、アイヌごの「オ・トイネ・プ」からで、「川尻が汚れたもの」という意味になります。   ① ちぽまない② ちぽねっぷ③ ちぽっがく     知方学の名前の由来は、アイヌ語の「チプ・オマ・ナイ」からで、「舟のある川」という意味になります。   ① ほっさむ② ほっかん③ はっさむ     発寒の名前の由来は、アイヌ語の「ハッチャムペッ」からで、「桜鳥の川」または、アイヌ語の「ハッ・サム」からで、「ヤマブドウの傍ら」という意味になります。   ① とどほっけ② とほっけか③ とどほったん     椴法華の名前の由来は、アイヌ語の「トゥポケ」からで、「岬の陰の意」という意味になります。   ① ほろぴない② ごぼまい③ ごようまい     珸瑶瑁の名前の由来は、アイヌ語の「コイ・オマ・イ」からで、「波があるもの」という意味になります。   ① ぶいま② とまゆ③ とうまゆ     冬窓床の名前の由来は、アイヌ語の「ブユ・モイ」からで、「海の中に立つ岩」という意味になります。      ① いよろと② ごきびる③ ばんなぐろ     花畔の名前の由来は、アイヌ語の「パナウンクル・ヤソッケ」からで、「川下の衆の漁場」という意味になります。   ① けいさしと② えさしと③ けいちゃぴと     恵茶人の名前の由来は、アイヌ語の「エサウシ」からで、「頭を浜につけている沼」という意味になります。   ① るべしべ② おとしべ③ さねしべ     留辺蘂の名前の由来は、アイヌ語の「ルペシペ」からで「峠を越えたところの意」という意味になります。   ① あんそくま② あんちゃんま③ あんたろま     安足間の名前の由来は、「アンタロマップ」からで、「ふちのあるもの」という意味になります。   ① ちぷらんけうし② おふいびら③ ちらんじゃっく     重蘭窮の名前の由来は、アイヌ語の「チプ・ランケ・ウシ」からで、「船下ろしをするところ」という意味になります。   ① ほにおい② あいのない③ やそすけ     安瀬の名前の由来は、アイヌ語の「ヤーソシケ」からで、「網で漁をするところ」という意味になります。   ① おそきない② りやむない③ たかきない     晩生内の名前の由来は、アイヌ語の「オ・ショキ・ナイ」からで、「川尻が崩れている川」という意味になります。   ① とっきゅう② るうく③ とまむ     留久の名前の由来は、アイヌ語で「ル・クシ・ペッ」からで、「道が通る川」という意味になります。   ① びばっちょ② びばねっぷ③ びばかるうし     美羽烏の名前の由来は、アイヌ語で「ピパ・カル・ウシ」からで、「カラス貝をとるところ」という意味になります。   ① おののねない② ぴんねしり③ おのっぷない     雄信内の名前の由来は、アイヌ語で「オ・ヌプ・ウン・ナイ」からで、「川尻に原野がある川」という意味になります。   ① おこっぺ② こっぺ③ しんこっぺ     興部の名前の由来は、アイヌ語で「オウコッ・ペッ」からで、「交わる川」という意味になります。   ① ちゃっかり② しぶちゃり③ せんちゃり     染退の名前の由来は、アイヌ語で「シンプイチャロ」からで、「湧き水の出口」という意味になります。   ① おいびら② おしょっぷ③ ちろっと     押帯の名前の由来は、アイヌ語で「オ・シュップ」からで、「川下の箱のような峡谷」という意味になります。   ① おいかまない② おかなっぷ③ おかしょろ     生花苗の名前の由来は、アイヌ語で「オイカ・オマ・ナイ」からで、「波が越えて入る川」という意味になります。   ① はっむてき② そんまない③ そんてき     初無敵の名前の由来は、アイヌ語で「ト・ウン・テク」からで、「沼であるような」という意味になります。    いかがでしたでしょうか? 北海道の地名はほとんどアイヌ人がつけており、 とても歴史のある地名で、大切にしていきたいものですね 北海道難読地名クイズ、さいごまで解いていただきありがとうございました!みんなのお助けNAVI All Rights Reserved.