itパスポート 過去問 アプリ
今回はITに関する基礎的な知識を習得していることを証明できる「ITパスポート試験」について紹介します。昨今、パソコンを利用する仕事が大半を占めており、ITに関する知識を有しているかどうかで企業からの評価も変わってきます。ITへの入り口として、ぜひ取得を目指してみませんか。 ITパスポート試験は「iパス(アイパス)」とも呼ばれ、ITに関する基礎的な知識を証明することができる資格。一見、エンジニアやIT関連の業界のみに必要と思える資格ですが、職業を問わず働く上で求められるIT知識の証明が「ITパスポート」なのです。ITパスポート試験の公式サイトでは、ITパスポート試験を次のように定義しています。ITパスポート試験とは、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験では、「ITに関する基礎的な知識が証明できる」とは、どのような内容なのでしょうか。 ITパスポート試験を取得することで得られる基礎的な知識は、大きく3つに分けられます。上記の表からも分かる通り、ITパスポート試験ではテクノロジ系(技術的なこと)以外の分野も学習することで、ITに関する基礎的な知識を証明することができます。この試験は、経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)が実施・認定している資格で、専門性が高いものを含め全部で12種類ある情報処理技術者試験のうちの1つです。 以下の図のように試験が構成されていて、ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験 の国家試験が用意されています。この情報処理技術者試験は、それぞれの試験区分の人材像に照らし、必要となる知識・技能の幅と深さを体系的に整理、明確化されています。またITSS(ITスキル標準、IT skill standard)によりレベル1~4試験のレベル分けもされており、ITパスポート試験はレベル1の位置づけになります。試験は、コンピュータを利用して実施するCBT方式(CBTとは、「Computer Based Testing」の略)で行われます。出題方式は、四肢択一となり全部で小問が100問あります。試験時間は120分で休憩はありません。試験時間120分に対して問題が100問ありますので時間配分を考え、一つの問題に長い時間を使いすぎて解答時間が足りなくならないように注意してください。悩んだら後で見直すことも対応できるようにCBT試験での操作方法について一度確認しておきましょう。※操作方法については ITパスポート試験の難易度は情報処理技術者試験の中でも低い位置にあり、すべての社会人に共通する知識として推奨されています。受験をする人は既にIT知識が一定レベルある人というよりはこれから学んでいきたいという方が多いです。その母数の中でも合格率が約50%あるため、初めてITについて学ぶ方でも取得しやすい資格と言えるでしょう。情報処理の基礎知識がある方や関連業務に携わっている方にとっては既に知っている知識も多く簡単に感じるかもしれません。近年、IT化が進んだことで社会人や学生と年齢を問わず受講者が増加しています。ここ数年の合格率は50%前後と、情報処理技術者試験の中では比較的に取得しやすい試験です。ITパスポート試験では「総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上あること」と提示されています。出題される100問のうち、総合評価の対象は92問です。92問は3つの分野別にそれぞれ評価点が計算され、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で区分されます。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使用されています。※総合評価点は3分野の得点をもとに算出されます。以下で具体的な採点の事例を見てみましょう。これは合格例になり「総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上あること」の合格基準を満たしています。こちらは不合格例です。テクノロジ系の評価点が300点の合格基準を満たしていません。勉強時間の標準は「100時間」が目安と言われていますが、IT関係の仕事をしている方や情報系の勉強をしている方であれば、約15時間から30時間で取得する方もいるようです。 勉強に必要な時間はもともとの知識によっても異なるので、「あまり自信がない」、「より深く学びたい」という方は余裕を持って勉強に取り組みましょう。ここからは、勉強法について見ていきましょう。勉強といっても、参考書や過去問の書籍を購入して学習できるほか、YouTubeやサイトで講義を受けたり、アプリで問題を解きながら勉強をしたりといった方法があります。自分に合った方法で行いましょう。ITの基礎知識がある人は過去問から取り組むのも良いですし、そうで無い方は参考書(テキスト本)を読むことから始めましょう。以下で、それぞれの勉強法についてご紹介していきます。最初、知識がゼロの状態から過去問を勉強すると理解がしづらいので、まずは参考書(テキスト)を一通り読み、知識をインプットするようにしましょう。初めは流す程度で構いません。知識は自分の中で身になるまでに時間がかかります。時間があれば複数回は読み返しをしておき、知識の定着を図っていきましょう。ITパスポートの参考書は数多く出版されており、毎年その年に合わせた参考書が発売されます。過去問の解説や、出題範囲の傾向をつかむためにも、参考書を購入する場合は最新年度版を入手しましょう。一番やさしいITパスポート ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 栢木先生のITパスポート教室 過去問を勉強することはとても大切です。参考書(テキスト本)にも問題は載っていますが、過去問を解くことで過去に出題された問題の傾向がわかります。また、目標と実力との差がわかることで解けなかった分野の復習などを行い、早期に対策をしていくことが大切です。過去問題は、春期、秋期に分かれて以下の期間の過去問題と解答をダウンロードすることができます。YouTubeにアップされている講義動画を無料で受講できます。 講義動画は、全100回分が用意されていますが、一コマ約4~12分程度と短い時間のため、スマホで簡単に見ることができます。通勤途中やちょっとした合間を勉強時間に充てられるのは嬉しいポイントです。 次におすすめのサイトは、スマホ一台でも勉強できるITパスポート過去問道場です。こちらは出題範囲が選択できたり、解説が表示されたりと非常に便利です。有効活用していきましょう。 ITの学習を進めていく中で大変なのが「用語を理解していくこと」です。IT初心者の方はそもそも問題を読んでも用語がわからず困ってしまうことが多いでしょう。そんな時は用語辞典を活用し、しっかりとIT用語を覚えていきましょう。IT用語辞典の決定版です。10,000語を超える見出しを扱い、わかりやすく解説してくれます。閲覧ランキングでトレンドの用語を抑えることもできます。  IT用語図鑑ビジネスで使える厳選キーワード 日経パソコン デジタル-IT用語辞典 デバイスの利用が一般的になり、試験勉強でスマホやタブレットを利用する人が増えています。手軽に取り組めるのがメリットとして挙げられますが、ITパスポートの勉強におすすめのアプリがiOS、Androidそれぞれ以下の2つです。約300問が用意され、すべての問題に解説がつけられています。テーマごとに分類され、目次に解答履歴が表示されます。自分の学習状況がわかるので、学習意欲向上にも一役買うでしょう。 無料で解説もついているので、間違った際に確認が取れてとても便利です。無料版は広告が表示されますが、有料版を購入すると広告は表示されなくなります。 学習サイトや過去問サイトが充実しているので、独学でも十分に合格可能な試験ですが、より深く理解したいという方は講座を受講してみてはいかがでしょうか。無料サイトとは違い重要なポイントを講師が分かりやすく解説してくれます。便利で自由な通信スタイルの学習を行っています。プロの講師による講義形式で難しい問題も動画で優しく解説します。 スタディングだけでITパスポート試験に短期合格できるよう学習プログラムが作成されています。実際の試験でよく出題されるテーマを抽出し、学習範囲を最小限に設定されているのが特徴です。 ITパスポートや業界知識を学ぶことのできる、無料教育サービスです。「教育型IT人材創出企業」として未経験から多くのエンジニア輩出している東証一部上場企業が運営しているため、業界動向を踏まえ現役エンジニアから学ぶことができます。ITパスポート試験を受験するには、利用者ID、パスワードを登録する必要があります。既に利用者IDをお持ちの方は新たに登録する必要はありません。利用者IDは、受験申込や試験結果の確認等の際に必要となる個人の識別IDです。最後の受験日から受験を行わずに1年経過した場合は無効となるので、その場合は再登録が必要になります。まず、ITパスポート試験申し込みサイト(IPA)にて利用者ID登録を行い、その後に試験会場・日程の選択や支払い方法を選択して申し込みます。※申し込みは試験日の前日正午まで申し込めます。受験申し込み時の登録名のルールやメールアドレス変更時の対応、試験当日の遅刻や途中退出について、合格証書の発送時期などの記載がありますので、必ずITパスポート試験申し込みサイト(IPA)で注意事項を確認しましょう。・受験時には、「利用者ID」、「受験番号」、「確認コード」の3つの情報と、有効期限内の顔写真付き「本人確認書類(運転免許証など)」が必要になります。・ITパスポート試験では受験票の送付はされません。必ず確認表をダウンロードして印刷してください。・学生証を本人確認書類として利用される方は、在籍年次以外の学生証は無効になるのでご注意ください。またアプリなどの電子機器を利用した学生証は使用できません。・受験申込内容(試験会場、受験日時)の変更は、試験日の3日前まで行うことができます。2日前からは受験内容の変更は一切できないので注意しましょう。ITパスポート試験は、月に1~3回ほどの試験日が用意されています。試験日は基本的に金・土・日曜日が多いようです。また、時間に関しては「午前」と「午後」の2回実施やプラス「夕方」で3回実施されている場合もあります。試験日は会場ごとに3カ月先まで確認できます。試験日ごとに受験できる人数が定められているので、希望時期が決まっている方は早めに開催状況を確認し、申し込みを行いましょう。受験手数料は5,700円です。支払った受験手数料は、理由のいかんにかかわらず返還されません。<支払い方法>試験会場は、全国47都道府県に設置されています。都道府県によって会場数は異なり、複数の会場が設置されていることもあれば、1カ所のみの設置となる場合もあります。試験会場一覧をご紹介しますので、位置を確認して申し込みましょう。試験結果は、受験終了後そのまま画面に表示されます。その時点で合格基準を満たしていれば、ほぼ合格は確定と思っていいでしょう。正式な合格発表は、試験日の翌月中ごろに合格者の受験番号が公式サイトに掲載され、合格証書は受験月の翌々月に発送されます。ITパスポート試験は国家資格なので、合格したらぜひ履歴書に記載しましょう。記載する上での注意点として、以下の2点があります。・資格取得日・正式名称ITパスポート試験は、ITに関する基礎的な知識を証明してくれるので、就職や転職に活かすことができます。新卒やIT業界未経験者がIT業界への就職/転職をする場合は、業界への意欲をアピールすることができるでしょう。ITパスポート試験は国家資格であり、ITの基礎知識が証明できる資格です。今後の日本では、「ITに関わらない仕事はほとんどない」といっても過言ではありません。学生はもちろんのこと、社会人の方もぜひITに関する基礎知識を習得し、自身のスキルアップを試みても良いでしょう。SERVICE©SERAKU 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