義足 スポーツ 問題
義足になったら、スポーツは諦めたほうがいい。これまでやってきたことは何もできないと、周囲はネガティブな意見ばかりをレームに言い聞かせた。 「ある日、事故の前に楽しんでいた自転車やスケートボード、インラインスケートのことなどを一つずつ思い出して、“全部義足で試してみ� お客様のブラウザはジャバスクリプト(JavaScript)に対応していないか無効になっています。詳しくはここからこのサイトのナビゲーションですここからこのページの本文です◆首藤正徳(しゅとう・まさのり) 88年入社。バトル、五輪、テニス、サッカーなどを担当。五輪は92年アルベールビル冬季大会、96年アトランタ大会を現地取材。08年北京大会、12年ロンドン大会は統括デスク。サッカーは現場キャップとして98年W杯フランス大会、02年同日韓大会を取材。現在は東京五輪・パラリンピック準備委員。 リオデジャネイロ・パラリンピックの男子走り幅跳び(切断などT44)でマルクス・レーム(ドイツ)が、8メートル21の大会新記録で連覇を達成した。リオ五輪の金メダル記録8メートル38には17センチ届かなかったが、義足のアスリートが健常者と互角に競える時代がきたことを印象づけた。 レームは14歳の時にウエークボード練習中の事故で右ひざ下を切断した。20歳で義足をつけて陸上に挑戦し、12年ロンドン・パラリンピックを7メートル35で制した。復活物語が騒がしくなるのはその後。彼は驚異的なスピードで記録を伸ばし、14年のドイツ選手権で健常者を抑えて8メートル24で優勝したのだ。そこから周囲の視線はレームではなく、カーボン繊維でできた義足に向けられるようになった。 昨年10月の世界選手権で8メートル40の世界記録をマークして、12年ロンドン五輪の優勝記録を9センチも上回った。彼の努力と競技力への称賛は、いつしか「テクニカル(道具)・ドーピング」という声に変わった。リオ五輪の参加標準記録8メートル15をクリアしていた彼は五輪出場を熱望した。だが、国際陸連は「義足が有利に働いていないことの証明」を条件につけた。結局、レームは五輪を断念した。 確かにカーボン繊維製の義足は反発力がある。跳躍に有利なのは選手たちも認めている。一方で助走の加速が健常者より劣るハンディもある。レームは7メートル95センチがベスト記録だった13年から義足を変えていない。昨年の世界選手権では同じ義足で跳躍した2位の選手に1メートル14センチの大差をつけている。もっと彼自身の努力や技術が注目されてもよかった。一連の騒動の根底に「障がい者が健常者より跳べるはずがない」という先入観を感じた。 もっとも平等の条件で競うのがスポーツの原則。パラリンピックでも障害の程度で細かくクラス分けされている。国際陸連が義足で跳ぶアスリートの五輪参加に慎重になるのも当然だろう。ただ、だからと言って排除ありきではなく、順位に関係ない「オープン参加」という形で出場させる選択肢もあったはずだ。パラリンピックの競技レベルの高さを世界にアピールする最高の機会になったと思う。 数年前まで義足の選手が五輪の記録をおびかすなど、想像もできなかった。テクノロジーは私たちの予想をはるかに超えたスピードで進歩し、スポーツ界にも浸透している。人間の能力と科学の力をどう折り合いをつけるのか。レームの騒動は私たちに実にやっかいな難題を突きつけた。五輪とパラリンピックの間の問題だけではない。例えば、反発力のある人工靱帯(じんたい)や、可動域の広い人工関節が開発されたら、どう判断するのか。そんな時代は遅からずやってくる。 リオで連覇を達成したレームは「夢は五輪に出ること」と明言した。今回の五輪出場は断念したが、「義足が有利に働いていないことの証明」の結論が先送りされただけだ。20年東京五輪でパラリンピアン出場の議論が再燃することは間違いない。難しい選択を迫られる。唯一確実なことは、パラリンピアンの記録が今よりずっと伸びているということだ。【五輪・パラリンピック準備委員 首藤正徳】SponsoredPR早田ひなが9月開催のTリーグオールスターに参加へ母国五輪金へ、内村航平が実演で伝えたF難度の極意出雲駅伝2度目の中止決定 市長が記者会見で発表へ元3冠王の松中信彦氏、ハンド日本Lの大使就任へやり投げ新井涼平Vも強い雨風に記録は不完全燃焼ここからこのサイトのトピックスナビゲーションですここからこのサイトのフッターナビゲーションです (C)2020,Nikkan Sports News. 体的な方向性を示すものとして、国、地方公共団体及びスポーツ団体等の関係者が一体となって施策を推進していくための重要な指針として位置づけられるものであり、今後のスポーツ施策はスポーツ基本計画に基づき推進されることとなる。(スポーツ・青少年局スポーツ・青少年企画課スポーツ政策企画室)-- 登録:平成24å¹´05月 --Copyright (C) Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、アスリートを支えるスポーツ用義肢装具にも注目が集まっています。今、義肢の世界はどのように進化し、何を目指しているのか。競技の見方が変わる興味深いお話を、義肢装具士の … "目指すは2020東京。 スポーツ アルビレックスチア三田チーフ退任「感謝している」 [7月20日 20:33] 陸上 来年2月の丸亀ハーフマラソン1年延期 コロナ禍で [7月20日 19:57] スポーツ基本計画は、スポーツ基本法に基づき、文部科学大臣が、スポーツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため定めるものである。したがって、スポーツ基本計画は、スポーツ基本法の理念を具体化し、今後の我が国のスポーツ政策の具体的な方向性を示すものとして、国、地方