クイーンエリザベス 世界一周 2019
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/tabirepo/1179160.html All rights reserved. キュナードラインです。クイーン・エリザベス号をはじめとする伝統と格式のキュナード社限定で当社がお勧めする厳選コースをご紹介いたします。洋上最大級のサービスをお楽しみいただけます。クルージング旅行のことならクルーズプラネットにお任せ下さい。 検索閉じる旅レポ2019年4月10日 00:00  オーストラリア・メルボルンで観光名所を巡った滞在初日。2日目はいよいよ旅の最大の目的であるキュナード・ラインが運航する「クイーン・エリザベス」に乗船。メルボルン~バーニー(初寄港)~シドニーへと4日かけて移動する。  メルボルン港まではメルボルン市内からはクルマまたはトラムの利用で30分ほど。乗船のためのチェックイン時刻を考慮して到着するよう心がけよう。車窓にメルボルン港が見えてくると、サイドには「Spirit of Tasmania」が停泊中。その大きさの違いに驚きながら「Station Pier Cruise Ship Terminal」へ。  エレベータでターミナル内へと向かうと、チェクインカウンターにはすでに列ができあがっていた。11時30分からチェックインが始まるので少し早めに到着して大正解。パスポート、クレジットカード、Eチケットを用意して順番を待つことに。  カウンターではロゴ入りのボードが掲げられ、指示に従ってカウンターへ。クルーズカードと呼ばれるルームキー兼支払いに使えるカードへクレジット情報を紐付けし、船内でのショッピングや有料レストラン、アルコール類の支払いをキャッシュレス化。下船日に明細が発行されるので、金額が合っていればそのまま支払いとなるため非常に便利なのだ。続いて身分証明のための写真を撮影し完了。  チェックインが終わるとクルーズカードならびに船内マップ、そしてホテルのゼネラルマネージャーからの一筆が手渡される。部屋への入室は12時以降となることや、手荷物を持ったまま「リド・レストラン」で軽食を楽しんでと書かれていた。  保安検査場を抜けるといよいよ乗船用のデッキへ。にこやかにスタッフが出迎えてくれ、旅への期待が一気に高まる。なお、エントランスではクルーズカードを専用機器にかざし乗船をチェックするので、しまわずに持っていよう。  スタッフに迎えられ、「グランドロビー」方面へ。目の前にはデビッド・リンリー子爵制作の寄木細工「Queen Elizabeth」が現われ、3層吹き抜けの開放感とともに訪れるゲストを歓迎してくれる。ディナータイムにはドレスアップして階段部分で撮影するのが定番ということだ。  すぐ横には「ライブラリー」も。部屋の準備が整うまでちょっとした読書を楽しむのもよい。螺旋階段や地球儀などアンティークな雰囲気あふれる空間での読書は贅沢そのもの。約6000冊の蔵書に、天井のステンドグラスも見事なのでぜひ眺めてみよう。なお、「Daily Crossword Puzzle」も用意。楽しんでいるゲストも多く、ちょっとした脳みその活性化に一役。  軽食兼ランチを食べに行く前に「パーサーズ・オフィス」で、クルーズカードに穴を開けてもらうことに。ランヤードにセットして常に携帯しておけば、支払いや入室がスマートに行なえるので乗船後すぐにやってもらおう。なお、クルーズカードには避難訓練時に集合する場所のアルファベット(この場合はD)も記載。全員参加しないと出航しないため、あらかじめ場所のチェックを忘れずに。  なお、乗船直後は多くのゲストがデッキ9に向かうため、比較的船内が空いている時間。ゆったりとキュナードの歴史が展示されている「キュナード・プレイス」や、バッキンガム宮殿で描かれたクイーン・エリザベス2世の肖像画などを見てまわるのにもってこい。「キュナード・プレイス」では歴史の紹介とともに船内のアートの制作過程も展示。周辺には乗船するキャプテンをはじめとするクルーも紹介されているのでチェックしよう。  小腹が空いたところでデッキ9の「リド・レストラン」と「リド・グリル」へ。「リド・レストラン」は早朝から深夜までオープンのビュッフェレストラン。しっかりとした朝食、ランチ、ディナーはもちろん、軽食も楽しめる。店内の一部はディナータイムに有料のテーマレストランとなりアジア、インド、イタリア料理などが味わえる。  ランチではピザやローストビーフ、サラダにブレッド、デザートまで一通り用意。エントランスにメニュー表もあるので確認してからブースへ向かうのもいい。出港前の港を眺めながら船旅の始まりを一足早くお祝いしよう。滞在中ふらりと足を運んでみるのもおすすめ。ちょっとしたティーブレイクにも活用できる。  有料のテーマレストランは、利用日はアジア料理を提供する「Bamboo」となっていた。お弁当箱の中に前菜として「海老の包み揚げ(タマリンドソース)」「胡麻とコリアンダーをまぶした燻製マグロのタタキ」「焼き鳥」「牛肉のショートリブ 甘酸ソースで」「エノキ茸入り野菜炒め」が並ぶ。主菜は甘めの味付けがポイントの「豆腐の味噌和えと蓮の根の揚げ物」など。デザート3種盛り合わせは「もち米とマンゴー ココナッツアイス添え」「ライムとチョコのガナッシュ」「抹茶のスポンジケーキ」となっていた。 「リド・グリル」は「リド・レストラン」を抜けたプールデッキに併設されたオープングリル。「リド・プール」脇でくつろぐながら100%ビーフのできたてバーガーを頬張れると人気だ。  お皿には肉厚&ジューシーなパティとこんがりベイクされたバンズ、サイドメニューにオニオンリングやポテトがのせられ、サラダ類は自分で挟む。プラスしてベーコンやチェダーチーズなどもリクエストできるので好みのバーガーが生み出せる。オープン時間は12時から17時までなので乗船初日でも味わえるのがうれしい。  宿泊は「ブリタニア・レストラン」の「バルコニー」(約21m  デスクにはテレビプログラムと英字の船内新聞が。サイドには電子ケトルとカップなど一式。棚にはドライヤー。下段にはミニバー。  なお、船内新聞は毎日発行されるので必ず目を通しておこう。気になるイベントやアクティビティが細かくスケジューリングされているので時間と場所をチェック。常に携帯しておくと便利だ。  気になるバスルームは「ブリタニア・レストラン」の「バルコニー」の場合はシャワーのみ。トイレは飛行機内をイメージすると分かりやすいだろう。洗面台には英国王室御用達の「ペンハリガン」のシャンプー、コンディショナー、バス&シャワージェルとボディローションがセットに。シャワーは初日は若干お湯になるのに時間がかかるため、湯加減をチェックしてから利用をした方がよい。  クローゼットは長期滞在にも対応する大容量サイズ。パンツやシャツなどの短めの洋服と、ワンピースやコートなどがかけられる長めを用意。ハンガーも多めでスーツケースからすべて出しても平気だ。昼間とディナータイムで1日2回必ず着替える必要があり、ターンダウンもあるため、時間節約のためにも、すべてクローゼットに入れた方が絶対的にスムーズ。金庫や救命道具もこちらに。入り口側のクローゼットには、バスローブとスリッパも用意されている。  なお、バルコニーにはミニテーブルと椅子が2脚。出港前は小型船が目の前に見えていた。  日本人ゲストに人気の「プリンセス・グリル」の「プリンセス・スイート」(約31m  また、「クイーンズ・グリル」の「グランドスイート」(約128m  出航は18時予定。寄港地から新たに乗船したゲストを対象に避難訓練が行なわれるので必ず参加しよう。クルーズカードをスキャンして出席もしっかり確認。カードに避難場所がDと記載されていたので「ブリタニア・レストラン」へと救命道具片手に出発。  緊急時は7回短い警笛が鳴らされ、続いて1回長めに鳴ることがアナウンスされ、実際に音を確認。緊迫感溢れる音に思わず緊張が走る。  実際に避難が必要な場合、自室に戻れる場合は暖かい服装になり、頭などを守れるものをとのアドバイスも。なお戻れない場合は集合場所に直行してよいそうだ。  訓練ではクルーらが救命胴衣片手に実際に着用する姿を披露。その後全員で一斉に着込み避難の準備万端に!  救命胴衣を無事に全員が着込んだところで訓練は完了。いよいよ18時に向け出航の機運が高まってくる。ドレスコードも考慮して、避難訓練後は自室に救命胴衣を置きに行くついでにドレスアップを。船尾の「リド・プール」前ではバンドによる生演奏がスタートし、アルコール片手にダンスを楽しむゲストの姿も。ゆっくりと速度を上げメルボルン港から船が離れ、遂に船旅が本格的にスタート。  出航をお祝い&食前酒をいただくために、船首側の「コモドアー・クラブ」へ。コモドアーとはキャプテンのなかから選ばれる最高位の称号のこと。その名を冠した「コモドアー・クラブ」では歴代のコモドアーをイメージしたカクテルを味わえるのだ。  今回は初乗船ということで、一番人気の「QE2 Cocktail」(10.50豪ドル、約911円、1豪ドル=86.74円換算)をオーダー。コニャックやグラン・マルニエ、フレッシュレモンジュースなどを使い飲みやすく仕上げた一杯。  スペシャリティ・レストラン「ザ・ベランダ」が装いを新たに「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」として2019年にリニューアルオープン。初代「クイーン・エリザベス」船内の「ベランダ・グリル」の名を受け継いだ由緒あるレストランで、乗船初日のディナーをいただくことにした。  18時からは船内でドレスコードが適用されるためレ、ストラン利用の際はドレスアップが必須条件。この日はスマート・アタイアのため男性はジャケットを羽織り、女性もワンピースやスーツなどの着用が必要だった。 「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」は「グランドロビー」の階段を上がるとすぐの場所に位置している。先ほど紹介した「ライブラリー」のお隣だ。レストランはオーストラリアならではのジューシーなオージービーフや米農務省の認定を受けた穀物飼育の極上ニューヨーク・ストリップ・ステーキ。さらにアラスカ産タラバガニやロブスターまで味わえる。  メニューを見ているとスタッフがおすすめのお肉片手にテーブルへ。サイズと厚さを確認しながらオーダーが可能だ。今回は「ダラ・オー・シェア35日間乾燥熟成させたスコットランド産牧草飼育黒「アンガスビーフ」のフィレ(226.8g)をミディアムで。ナイフの種類も選びつつ出来上がりを待つことにした。  前菜はイワシの塩漬けがアクセントの「シーザーサラダ」に。デザートはメレンゲがインパクト大の「野いちごのパブロバ」。  ディナーのあとは「ロイヤルコート・シアター」で乗船ウェルカムショー「Be Our Guest」を鑑賞。2階席のプライベートボックスの15番は「ロイヤルBOX」と呼ばれ、命名時にクイーン・エリザベス2世が利用された話が残っており、撮影スポットにもなっている。  22時30分からのスタートでディナー後も安心。人気ミュージカルや映画「ザ・グレイテスト・ショーマン」をフィーチャーした内容。  かつてP.T.バーナムもキュナード客船を数多く利用し、世界初の船上で同映画の封切り、展示や講演企画を行なった「クイーン・メリー2」を所有するキュナード・ラインならではのショーにうっとり。終演後には扉前でキャストたちのあいさつも。目の前で華麗なステップや歌声で魅せた本人たちが前の前にいるサプライズにびっくり。  なお、「クイーン・エリザベス」の夜はまだまだ始まったばかり。世界最大の船上ボールルームである「クイーンズ・ルーム」では、ダンスパーティが開催されていた。踊る相手がいなくても大丈夫、ダンスコーチらがエスコートしてくれるので気軽に参加してみよう。 フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。▲▲2019年4月17日2019年3月10日2019年3月5日2018年12月17日2018年10月12日2018年9月19日2017年3月14日2017年3月13日2017年3月2日2016年5月17日2016年4月5日Copyright ©